秋といえば、サツマイモ。
料理に使うのもいいけど、焼き芋も美味しいですよね♪
そこで今回は家庭でも甘くてねっとりした焼き芋を作るためのポイントや簡単なねっとり焼き芋のつくり方をドドンと紹介していきますね。
焼き芋の美味しい作り方のポイント
焼き芋はそりゃ~、トースターやオーブンに入れて焼いたらできるけど、作るなら美味しく作りたいですよね?!
そこで焼き芋を美味しく作ろうと思ったらここだけ押さえとけっていうポイントを2つ紹介しますね。
①ゆっくりと低温で加熱する
サツマイモはじっくりと低温で火を入れていくことで、さつまいものデンプン質が糖分に変わっていき甘いあま~いさつまいもになります。
もう少し詳しく解説すると、さつまいも内にβアミラーゼという酵素があって、その酵素が働くことでデンプンが分解されて、麦芽糖へと変わるからなんです。
でね、このβアミラーゼという酵素が活発に働くのが、60度から70度くらいの低温の温度なんです!!
そのため甘い焼き芋を作ろう!!と思ったら、強火でガンガンではなく、弱火や低温でじっくりと時間をかけて焼いていくのがポイントです。
②塩水につけておく
え?!塩水に?!
って思いますよね。
私も思いました…。
だけど焼き芋を作る前に少なくとも1時間から数時間、長ければ一晩くらいさつまいもを塩水につけてから焼き芋を作ると、ねっとりと甘いサツマイモができます。
でもなぜ塩水につけることで甘くなるの?!ってでも疑問ですよね。
私もなんで塩水なんだろう?!と思って色々と調べてみたのですが、コレといった正解は分からず…(´・ω・`)
ですが、塩水は浸透圧が働き余分な水分であれば外に出したり、必要であれば逆に水分を閉じ込めてくれたりする働きが、どうやら関係していそうです!!
じっくり焼いたり、塩水につけて置いたりと時間が少し掛かりますが、時間をかけるのが美味しい焼き芋を作る秘訣ですよ~♪
焼き芋の美味しい焼き方はやっぱり石焼!!
い~しや~~きいも~と焼き芋屋さんが売りに来る焼き芋は、ほっくほくで甘くて美味しいですよね。
なぜかって?!
それは絶妙な温度管理をして、サツマイモを甘くするβアミラーゼという酵素が最大限働き、糖化が進むように70度前後で長時間じっくりと加熱しているからです。
それを可能にしているのが、火で温めた石!!
直火ではなく石を介してサツマイモに熱を加えているので、高温にはならず、じっくりとサツマイモに火が通り、しかもいい感じにさつま芋に含まれる余分な水分を蒸発してくれるんです。
そのため味が凝縮され、甘味を強く感じられます。
またさつまいものネットリ感を感じられるのは、固かったでんぷんがバラバラになってサツマイモ内の水分と混ざって糊のようにネバネバする糊化という現象が起きるからなのですが、サツマイモのでんぷんが糊化するのも温度も60~70度と低温。
直火ではない分、手間や時間はかかってしまうけど、サツマイモの糖化やでんぷんの糊化の現象を最大限に引き出しやすいため、石焼き芋は甘くて美味しいというわけです。
そんな石焼き芋。
なんと自宅でも作れちゃいます♪
しかも何か特別な道具が必要なわけでもなく、家にある
たとえば
- 土鍋
- 中華鍋
- 鉄鍋
- ヤカン
など蓋つきでテフロン加工ではないお鍋でOKです。
ただね、石を空焼きして使うので、どうしても鍋が傷みやすい(´・ω・`)
そのため古い鍋を使われるのがオススメです。
ちなみに作り方はというと
石の量は鍋の1/5程度でOKです。
②鍋に消毒済みの小石を並べ、強火で10分くらい焼く
③小石を焼いたらさつまいもを直接石の上に並べ、ふたを閉めて弱火でたまにひっくり返したり様子をみながら蓋を閉めて弱火で15分ほどやたら完成
ただ焼き時間はさつまいもの大きさによって違うので、竹串がスっと通るかで焼き加減はチェックしてくださいね。
焼き芋を簡単で美味しいねっとり焼き芋の作り方
石焼で作る方法もお伝えしましたが、小石を熱湯消毒してなんて面倒…。
そんな場合はトースターやオーブン、お鍋などを使って、同じようにじっくり火が入る環境を作ってあげたら、ねっとり甘味のあるサツマイモ、作れますから大丈夫ですよ。
ってなわけで、簡単に作れちゃうねっとりサツマイモの作り方を紹介していきますね。
オーブンを使って
オーブンを使って焼き芋を作るときは、サツマイモは濡れた状態でキッチンペーパーや新聞も濡らしてサツマイモを包み、アルミホイルに包んで160度で90分。
結構時間が時間が掛かりますが、低温でじっくりと火を入れていくことで、あま~いサツマイモに仕上がります。
トースターを使って
自宅にトースターがある場合は、オーブンでなくトースターを使ってもOKです。
作り方はサツマイモは濡らして、新聞やキッチンペーパーは1/4ほど濡らしてサツマイモを包み、その上からアルミホイルを巻きます。
あとは一番強いワット数に設定して50分焼きます。
アルミホイルの上から菜箸でツンツンして柔らかくなっていたら完成です。
出来立て熱々の焼き芋も美味しいですが、粗熱がとれるまでアルミホイルに包んだ状態でおいておくと、さら~に甘味が強くなり美味しくなりますよ。
魚焼きグリルを使って
さつまいもを洗ったら、濡らした新聞やキッチンペーパーに包み、その上からアルミホイルを巻きます。
アルミホイルで包んださつまいもを魚焼きグリルの上に並べて弱火で約30分焼くだけです。
ただ焼き上がり後はすぐには取り出さない!!
ここがポイントです。
火を消して10分程度そのまま置いて余熱調理することで、甘味がググっと強くなってくれますよ。
スンズブや無水調理鍋を使って
スンズブやステンレスの無水調理鍋を使っても焼き芋できます。
ただ無水鍋で焼き芋を作るときは、アルミを鍋に敷いてサツマイモはアルミホイルに包まずに作るのですが、そのまま火をつけるとアルミが焦げ付きやすいんです!!
そこでアルミが鍋に焦げ付いてしまうのを防ぐために、ちょっとした加水をするのがポイント。
加水の目安はサツマイモ1つに対して大さじ1程度でOKです。
詳しい作り方は、ストウブde:安納芋の美味しい焼き方を見てもらったら一発なのですが、簡単にお伝えすると
②弱火にして15分加熱
③芋をひっくり返して少しだけ加水
④引き続き弱火で15分程度加熱
どの焼き方もサツマイモの大きさによって焼き時間が変わるので、焼けたかなと思ったら一度竹串をさしてスっと串が通るか焼き加減をチェックしてくださいね。
さいごに
美味しい焼き芋を作るにはコツがあったんですね。
とくに大事なのが温度で、甘味を引き出すためにはじっくりゆっくり時間をかけてが大事だったとは…。
私もかな~り勉強になりました。
色んな種類のサツマイモが出回る時期。
種類によって甘味やネットリ感も変わるので、色んなサツマイモを焼き芋にして楽しんでみてくださいね。