てんぷらを一から作ろうと思うと
下準備から揚げるまで結構時間が掛かってしまいます。
晩ご飯ならよいのですが、
家に両親を招いたり、お友達を呼んで
お食事会やパーティーをするとなると
そんな料理に時間を掛けてなんていられませんよね。
そこでてんぷらの下準備って
前日にどこまでならしておいてもいいの?
ということと合わせて
エビ天を作る時のエビの下処理方法と真っ直ぐ揚げるコツを
紹介したいと思います。
てんぷらの下ごしらえ前日にするのはどこまでならOK?
七五三などのお祝い料理や
家族や親戚の集まりの食事会で
よく出てくるメイン料理のてんぷら。
ただ当日一から準備して作るとなると
時間も掛かってしまいますよね。
そこでどこまでなら下準備をしておいていいのか
一緒に見ていきましょう。
海老
海老の下処理は
背わたを取り除いたり、尻尾を切ったり、
筋を伸ばして洗っておくまでの下準備は
前日でOKです。
ここまでの海老の用意が出来たら
しっかりと洗ったあと水気を拭き取り
キッチンペーパーor布巾に包んでラップをし
冷蔵庫に入れておきましょう。
野菜
野菜は切ってしまうとどうしても劣化が始まり
鮮度がどんどん落ちてしまいます。
そこでもし当日に時間の余裕があるのであれば、
当日に野菜をカットする方が望ましいです。
ただそうはいっても
当日は他にもやることが多く
バタバタするので
野菜も下準備しておきたい!
そんなときは
野菜を洗って切り
ザルに入れ布巾やキッチンペーパーを被せて
ラップをして冷蔵庫で保存しておけばOKです。
ただアクの強い野菜は
予めあく抜きをしておきましょう。
ナス
切ったあと塩水に数分つけて
あく抜きしてから、ザルにあげてキッチンペーパーを被せ
ラップをして保存するようにしましょう。
水だけでなく、塩水であく抜きすることで
なすびの余分な水分が抜けていくので
水分が抜けた分、茄子が密になり
油であげても油っぽくなくなります。
レンコン
レンコンは切るとすぐに黒く変色が始まってしまいます。
そこで変色を防ぐために
タッパーなどの密封容器に
薄い酢水を準備し、蓮根をカットしたら
酢水につけて冷蔵庫に入れ保存しておきましょう。
衣をつける前には
一度レンコンを軽くでいいので水洗いし、
水気を取ってから使うようにしてくださいね。
さつまいも
さつまいもも出来ればカットしておきたい
と思われるかもしれませんが
イモ類は切ってしばらくすると
変色しやすく、すぐに黒っぽくなってしまうんです。
そこで前日にするのはさつまいもを皮付きのまま
しっかり洗っておくところまでです。
当日他の野菜を揚げている間に
さつまいもは輪切りにカットするようにしましょう。
ちなみに水につける必要はないので
切ったら衣をつけてすぐに挙げて大丈夫です。
衣
小麦粉・水・卵を混ぜ合わせて生地を作るのは
当日にするのがベストです。
前日に衣を混ぜてしまうと
生地が馴染んでしまい、てんぷらではなく
フリッターのような仕上がりになってしまうので
ちょっと残念な感じの出来になってしまいます。
そのため前日は分量を測り冷蔵庫に入れておくところまで。
当日ボールに混ぜ合わせて衣の生地を作るようにしてくださいね。
えびの下処理方法は?
お祝いのお料理やおもてなし料理でてんぷらとなると
海老のてんぷらがだいたい入ってきますよね。
そこで海老の下処理のやり方も
一緒にお伝えしておきたいと思います。
まずエビの皮を取り除き、
背中側の第二節あたりに
爪楊枝or竹串を指して
背わたを引っ張るようにして取り除きます。
私の場合ですが、この方法で背わたを取ると
身をいっぱいちぎってしまったり、
背わたが途中で切れてしまったりすることがあったので
えびの背中部分の第二関節あたりからお尻側に向けて
包丁で切り込みをいれて背わたを取り除いています。
私個人の感想ですが、
包丁で背わたを取ってしまったほうが
時間も掛からないし、楽チンです。
ちなみにどうして背わたを取り除くのかというと
背わたはえびの消化管(腸)で、
残したままだと臭みや苦味が出ることもあるためです。
さて背わたを取り除いたら
次はしっぽの先の短い方を三角にカットしていきます。
この部分を三角にカットすることで
揚げるときに油ハネが少なくなります。
ここまで出来たら、
えびの腹側から身の真ん中近くまで
数回切込を入れて筋を伸ばし
さいごに綺麗にえびを洗ったら下ごしらえ完了です。
水気を切ってキッチンペーパーか付近でくるんで
ラップor密封容器にいれて冷蔵庫で保存しておきましょう。
えびのてんぷらを真っ直ぐ揚げるコツ
自宅の夕食のてんぷらであれば
海老が曲がっていても全然気にならないのですが
両親を呼んでお祝い膳やおもてなし料理として
てんぷらを作るとなると
エビが丸まってしまうとちょっと気になりますよね。
そこでせっかくエビ天を作るなら
真っ直ぐなえび天をつくりませんか。
そもそもなんでエビ天やエビフライの
エビが丸まってしまうのかというと
エビのお腹の筋が熱によって収縮してしまうからなんです。
ということは…
曲がらないよう真っ直ぐに海老を揚げたいなら
筋部分をしっかり伸ばした状態にしてあげたらいいんです。
海老の下処理方法で
お腹側から数回切れ込みを入れて筋を伸ばすというところまで
やったと思うのですが、
この状態ではまだエビを揚げると丸まってしまう可能性があります。
そこで、えびのお腹部分に切れ込みを入れたあと
エビをまな板の上において
背中部分をマッサージするように
親指と人差し指でプチプチと押し
筋のない状態にしてしまいましょう。
押してもプチプチ言わない
筋が完全に切れた状態にしてしまうことが
エビを真っ直ぐに揚げるコツですからね。
ちょっと一手間ですが
やってみてくださいね。
さいごに
てんぷらの下ごしらえは
衣をつける前段階までは前日にしても
基本的にOKです。
お食事会やパーティーとなると
どうしても当日バタバタしがちになりますが
前日の下準備を万全にして
当日の段取りもイメージしておくと
あたふたしなくてすむかな~と思います。
人数が多いとその分準備も時間が掛かりますが
頑張ってくださいね。