身内の不幸は起きて欲しくないと思いますが、いざという時、しかも年末年始の事となると色々気を使わなければいけません。
前回は喪中の年の「おせちとお雑煮」についてまとめてみましたが、今回はまた違った角度から喪中の年末年始の過ごし方について調べたことをまとめました。
喪中のときのおせちやお雑煮は食べてもいいのかな?
控えなきゃ駄目なら、どんなものを食べたらいいの?
そんな疑問についてはこちら⇛喪中の年のおせちとお雑煮にまとてめいます。
よかったら合わせて読んでみてくださいね。
喪中の年末年始、年越しそばは食べてもいい?
年末、31日の夜といえば「年越しそば」ですよね。
お正月番組を観ながら温かいお蕎麦を食べるのは、我が家でも恒例行事の一つです。
おせちは色々あったけれど、喪中の際の年越しそばはセーフなのかアウトなのか…
正解は、セーフなんです!
何故かといいますと、年越しそばの起源に理由があります。
お蕎麦をその年の終わりに食べて縁起を担ぐのには、例えばこんな説があります。
年越しそばの起源1 細く長く説
お蕎麦を作るとき、粉を練って生地にし、細く伸ばして切っていきますよね。
このことから、「健康や長寿」「家の存続」などの縁起物とされました。
その蕎麦を年末に食べることで、来年も健やかに過ごせるよう、また家の繁栄が続くことを願ったのです。
年越しそばの起源2 蕎麦は元気説
蕎麦という植物はとても丈夫で、台風などの雨風にさらされても、その後の晴天ですぐに元通り元気になるのだそうです。
このことから健康に関する縁起物となりました。
年末に食べる意味としては、上述した説と同じです。
その他年越しそばを食べる由来に関しては諸説ありますが、
どの説でも「お祝い事」としてお蕎麦を食べる、という意味はこもっていないそうです。
そのため身内に不幸があった場合でも、祝っているわけではないので年越しそばは召し上がっても問題ありません。
また、お蕎麦に載せる具材に関してもセーフなものが多いです。
- ニシン(二親と書いて、子宝を願うものとして)
- 海老(長寿を願って)
- 伊達巻(着物の帯を想像させることから、着ているものに困らないことを願って)
- ネギ(薬としても扱われてきたため、健康を気遣う意味合いがある)
年越しは、喪中でも変わらず家族でお蕎麦が食べられますね。
喪中の時のお正月の過ごし方で慎むべきことは?
次の日のお正月もまた、年始のイベントとして色々なことがありますね。
おせちとお雑煮のお話は別の記事でお話しましたので、その他喪中時に気を付けるポイントをご紹介したいと思います。
お飾り
門松やしめ縄などを玄関先に飾るご家庭は多いかと思います。
本来神様をお迎えする意図なので、大丈夫なように思えますが、「家の外に飾る=大っぴらに新年を迎える」という態度になってしまうため、お飾りは避けましょう。
諸説あるそうですが、鏡餅は家の中ですし、仰々しくしなければ「神様へのお供え」ということでセーフになります。
遊び事
お正月に旅行に行かれる方もいますよね。これも喪中の際は控えてください。
喪に服する態度をとるということは、「お祝い事や遊行を控える」ことにあたります。
そのため、もし年末年始に旅行に出かける予定を入れていたのであれば、できれば予約もキャンセルするなどした方が良いでしょう。
また、お子さんがいるご家庭では、出来るだけはしゃぐようなことはせず、静かに過ごすように気をつけるようにしましょう。
喪中時のお正月、お年玉はあげないもの?
お孫さんや姪っ子・甥っ子にお年玉をあげるのは、大人としてはお正月の楽しみの一つではないでしょうか。
喪中の年の際は、この恒例行事はどうなのだろうか…?
正解は、「ポチ袋に入れてお小遣いをあげるのは喪中でもセーフですが、”お年玉”として渡すことは控えましょう」です。
現代で定着しているお年玉は、「新年を祝うにあたって、金品を贈る」意味合いがあります。
お年玉として渡してしまうと、祝ってしまうことになるのです。
可愛いちびっこ達にお小遣いを渡すのであれば、代替え案として名目を「書籍代」「文房具代」、そのまま「お小遣い」などとして渡したら大丈夫ですよ。
まとめ
二回にわたり喪中の年末年始での注意点をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
身内に不幸があった年も、お祝いごと・はしゃぐことを避ければよいことが分かりましたね。
前回の記事をお読みでない方は、ぜひ、喪中のときはおせちやお雑煮はNG?こちらも併せてお読みになってみてください。
年越しそばは健康を願っての料理ですし、他の家族みんなのことを想って召し上がるのはとても素晴らしいことです。
悲しいことが起きた年を乗り越えるためにも、今回ご紹介したことを念頭において、よい年末年始をお過ごしくださいね。