故人を偲ぶための法事、四十九日。
仏教系で葬儀などを行うことが多い我々日本人としては、良く耳にする行事です。
しかし実際に参加することは、実際のところ少ないですよね。
そのためいざ四十九日に参列することになった時、お供えもの等どうすべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、知っているようで知らない「四十九日」のお供え物のマナーについてまとめてみようと思います。
四十九日お供えお菓子でおすすめなものは?
やはり一番喜ばれるのは、故人が生前好きであったものをお供えして差し上げることです。
もし故人の好みを知っているのであれば、それを選べば間違いないはず。
その他、一般的なお供えものとしては以下のようなものが挙げられます。
日持ちがするもの
一般的に、四十九日のお供えものとして定番のものといえば下記に上げるものが思い浮かびますね。
- おせんべい
- ゼリー
- 果物類
これらは「日持ちがするもの」なので、沢山お供えを貰うことになるご家族にとって有難いことです。
多くの方が選ぶからには、やはり理由があるわけですね。
また、年齢問わず好まれるものという点も、故人・ご家族双方への配慮となっています。
個分けになるもの
四十九日の法要後、お供えされているものを「御下がり」として配るご家族もいらっしゃいます。
それを見越して、個包装されているお菓子を持参するのも手です。
その際は、好みによって数か足りなくならないよう、同じ種類のものが多く入っているものがベターです。
10個以上同じ種類であると、配る側としてもあまり考えず分配できるものと思います。
予備知識「熨斗(のし)の用意
お店での購入時、店員さんに「四十九日の法要でお供えするもの」であることを伝えれば、包装と共に表書きを書いてもらえます。
ですが、名前の部分はもちろん自分で書くことになるかと思いますので、その際の注意点もお話しますね。
まず用意するものは、「薄墨(の筆ペン)」。
ご自身で墨を擦って…というよりは、こういった場面で筆ペンを利用される方のほうが多いことでしょう。
100円均一ショップでも、薄墨の筆ペンは置いてあるので、購入しておくといざというとき焦りません。
熨斗に名前を書く際は、水引の中心の下からフルネームで書き入れます。
ご夫婦での場合は、ご主人の名前だけを書かれてもOKですし、名字の下から連名になるように書いても、どちらでも大丈夫です。
ちなみに私は、お供え物の熨斗は主人のフルネームオンリーにして、夫婦と子供で法要には出席しています。
お供えお菓子にタブーってあるの?
折角お供え物を持っていっても、喜んでいただけないものであったら元も子もありませんね。
注意しておきたいポイントを押さえておきましょう。
柔らかいもの
果物であっても、バナナやイチゴなどのようなものは、日持ちがそんなにしません。
どちらかというと、林檎や梨のような固めの果実が日持ちします。
また、ご家族が配られた後持って帰られる方々への配慮として、潰れやすいもの・破けやすいものは避けた方か良いでしょう。
棘のあるもの
あまり選ばれることもないかと思いますが、例えばドリアンやパイナップルなど、トゲトゲしているものは避けた方が無難です。
仏壇前にお供えした際に、刺々しく感じられるからです。
あまり良い印象にはなりません。
香りが強いもの
長時間同じ空間にいると、香りが強いものが苦手な方は気分を害されてしまいます。
お菓子の匂いでも、例えば外国産のものなどは、パッケージ越しからでも甘い匂いが強く感じられます。
ご年配の方も参加する席では、その辺りも考慮されると良いですね。
魚類、肉類
生き物の殺生からなるものは、仏教的にNGとなります。
お菓子類でも、小魚せんべいやジャーキーなどは選ばないようにしましょう。
ただし、故人が生前好きだったものであれば、ご家族やお寺の方に相談されると良いかと思います。
お供えお菓子の金額の相場は?
参列される方と故人との関係にもよりますが、あまり高すぎても低すぎても、周りの方やお供えするご家族にも逆に気を遣わせてしまいます。
親しかった方であれば、「5,000円~10,000円」ほど。
一般的なお付き合いであったなら、「3,000円~5,000円」が相場だと言われています。
ですが、個人の事を想ってのお供えであるべきですので、あくまで目安として考えてみてくださいね。
まとめ
普段買うようなお土産ものと違って、やはり法事の際持参するものは注意が必要なこともありましたね。
実際に四十九日に参加することがあった際、ご紹介したポイントを押さえておけば故人・ご家族ともに喜んでくださると思いますよ。
参考にしてみてくださいね。