秋の味覚の栗。
あく抜きは絶対しなきゃダメってことはないんだけど、やっぱりあく抜きをしないと渋かったり、苦味が残ったりしてしまうこともあるんですよね。
やっぱり栗をおいしく食べたい!!
苦味や渋みが残った栗はイヤーーー!!
そんなあなたに栗のあく抜き方法を3つとあく抜きを簡単に済ませる方法を紹介していきますね。
栗のあく抜き方法
栗のあく抜き方法っていくつかあるのですが、定番のやり方を3つ紹介していきますね。
重曹を使ったあく抜き方法
たけのこやわらびなどのあく抜きにも使われる重曹。
栗のアク抜きにももちろん使えます。
なんで重曹が…?!
と思うかもしれませんが、重曹には早くアクを水に溶け出させる性質があるんですよ。
そのため時間短縮でアクを抜くために灰汁抜きに重曹が使われることが多いです。
さて、そんな重曹を使った栗のあく抜き手順をお伝えしていきますね。
2. 鍋に鬼皮を剥いた栗と水をたっぷり入れ火にかけます。
3. グツグツと沸騰してきたら大さじ1程度の重曹を入れ弱火にし、お湯が真っ黒になったらお湯を捨てます。
4. 再び鍋に水を入れて煮込み沸騰したらお湯を捨てるという工程を2~3回繰り返します。
5. 鍋の水を捨てたらもう一度だけ重曹を抜くために、水と栗を入れ沸騰せさずに30分茹でます。
と重曹でのあく抜きは5ステップ。
何度も鍋に水を入れて煮沸して水を捨ててという工程を繰り返すため時間は掛かりますが、面白いくらい重曹をいれるとお湯が真っ黒になりますよ~!!
注意点としては、グツグツと沸騰させたまま長い時間栗を煮ないこと!!
煮込んでしまうと形が崩れてしまいますからね。
沸騰したら直ぐに弱火or火を止める!!
これポイントです。
ミョウバンを使ったあく抜き方法
ミョウバンもあく抜きに使えますが、ミョウバンにはあく抜きだけでなく形崩れを防いでくれる働きがあるんです。
そのため形崩れをしてほしくない栗料理(甘露煮など)のときに使うとよいですよ♪
さて、そんなミョウバンを使ったあく抜きの手順はというと
2. 翌日、鍋のまま10分ほど茹でます。
3. 栗を流水でさらし渋皮の汚れを取り除きます
4. ミョウバン水を取り替えて2~3回ほど10分茹でる工程をくり返します。
5. 水でよく洗い流す。
の5ステップです。
何度も茹でる工程を繰り返すのは重曹と一緒です。
水のみであく抜きする方法
ミョウバンや重曹を使うとあく抜きの時間短縮になるのですが、その分どうしても栗の風味が抜けてしまいます。
ただね、ミョウバンや重曹を使わずにあく抜きとなるとホント根気が必要です。
ちなみに手順はというと
2. 鍋に水を入れ、栗を鍋に入れてアクを取りながら栗を20分煮ます。
3. 鍋に水を入れてぬるま湯にしてからザルにあげます
4. 新しい水を入れ、4-5の工程を6~10回繰り返します。
5. 最後の20分煮るあく抜きが終わったら、水でキレイに栗を洗います。
ただここであく抜きを終えるタイミングっていつなんだろう?!って思いますよね。
そこで目安にしてほしいのが、渋皮の筋などを取るときに出る汁。
この汁がほんのり渋みが残ってるかな?!くらいになったらあく抜き完了してOKです。
栗のあく抜き簡単に済ませたいなら…
さてっと、栗のあく抜き方法を紹介してきましたが、結構めんどうだし手間がかかりますよね。
だけどね、上記のような根気のいるあく抜きが必要なのは渋皮のまま栗を使いたいときだけでOKです!!
鬼皮、渋皮ともに剥いてしまったのであれば、ここまで手の込んだあく抜きはしなくて大丈夫。
そこで渋皮も剥いて栗ご飯などを作るときに使えるあく抜き方法を紹介していきますね。
ひと晩水に漬け込む
時間は掛かりますが、渋皮を剥いた直後からひと晩しっかりと水に漬け込む。
この方法でアク抜きができ、加熱後も黒くならずキレイな栗の色が出ます。
このひと晩漬け込む作業をはしょったらダメということもないのですが、ひと晩おくかどうかでキレイな栗色がでるかどうかが変わってきます。
そんため時間に余裕があるのであれば、ぜひ取り入れてくださいね。
一度冷凍して使う
鬼皮・渋皮を剥いてしまった栗をジップロックなどにいれ砂糖をまぶして冷凍庫で三時間置くという方法でも変色防げます。
栗ご飯や栗を料理に使う場合は、凍った栗を水洗いして使えばOKです。
本当は一日水に浸して置くのがベストなのですが、この方法でもキレイな黄色の栗の色が出ますよ。
さいごに
栗のあく抜き、鬼皮と渋皮の両方を剥いた栗であれば、絶対にやらなきゃダメってことはないです。
ただ栗の渋みを除いたり、キレイな黄色の栗色を保とうと思ったらあく抜きはしたほうがベターです。
そのため渋皮を剥いた栗を栗ご飯にしたり料理に使う場合は、何度も煮込んで完璧にあく抜きまでしなくても、ひと晩水に漬け込んであく抜きをしたら十分と覚えておいたらOKです。
とはいえ渋皮付きのまま栗を使う場合は、何度も煮込んでアクを抜く工程は必須ですからね。
ちょっとめんどうな作業にはなってしまうのですが、せっかくの栗を渋皮付きで美味しく食べるためには欠かせない工程!!
気合を入れて頑張ってあく抜きして、美味しい渋皮付きの栗を堪能しましょうね。