胃腸炎などで嘔吐下痢が続くと、脱水症状にならないように水分を取るようにしてください!!って言われますよね。
水分補給は確かに脱水症状を防ぐために必要なのですが、正しく取らないと逆効果になってしまうこともあるんですΣ(ﾟдﾟlll)
そこで今回は嘔吐下痢症のときの水分の取り方や水分補給に適した飲み物についてお伝えしていきますね。
嘔吐下痢のときの正しい水分の取り方
嘔吐下痢で脱水症状になってはいけないからといってすぐに水分を取らなきゃ!!と思いがちですが、コレ間違いなんですよ。
なぜかって?!
吐いてすぐだったり、嘔吐が続いているときは胃腸の働きがぐちゃぐちゃ。
胃腸は正常に動いてなくて、実は水分だって受け付けられない状態なんですよ。
そのため水分を取ったとしても、逆に吐き戻してしまいます。
しかも飲んだ水分だけでなく、胃液なども一緒に吐いてしまうため、飲んだ水分より体内から出て行く水分が多くなってしまい…。
水分をとって吐いてしまうと体内にあった塩分なども一緒に吐き出してしまうため、水分以外の体に必要な物まで吐いてしまうことになるんです。
そのため嘔吐が続いているとき激しく吐いているときは、水分もあげてはダメ!!
それならいつごろから水分補給をしていったらいいの?!ってなりますよね。
ということで、水分補給のタイミングをお伝えしていきますね。
嘔吐下痢のときの水分を取るタイミング
嘔吐下痢症の激しい嘔吐の繰り返しは、通常ですが最初の半日程度で落ち着きます。
そのため嘔吐を繰り返し続ける間は、水分補給はストップが基本です。
とはいえ、何か飲みたい…
そんなときは、小さく砕いた氷を一粒口に入れたり、ちょっとだけ唇に水などで濡らしてちょっとだけ舐める程度でしのぐとよいかもしれません。
落ち着いてきたら下痢の症状がスタートすることが多いので、最後の嘔吐から3時間くらい空いてるな…と思ったら、ここから水分補給開始です。
ただ水分を取ったもののまた吐いてしまった…という場合は、1時間くらいは胃を休憩させてあげてくださいね。
嘔吐下痢のときの水分の取り方
水分補給開始となってもすぐに大量の水分を体に入れてしまうのはNG。
ガブガブと飲んでしまっては、胃腸がびっくりしてしまい、吐く原因になってしまいます。
そのためまずは大さじ2杯程度の水分量からスタートです。
大さじ2程度の水分を飲んでみて15分程度経過しても吐かないようならもう一口飲んでみるといった感じで量を少しずつ増やしていきます。
1時間で40～70mの水分が取れるようになったら、飲みたいだけ水分を取り始めてOKです。
ちなみに乳幼児の場合は、大さじではなく、ティースプーン1さじの少量からスタートです。
大人と同じく15分程度様子をみて、吐き戻しがないようならもうひとさじ追加する感じで、徐々に水分の量を増やしていってあげてください。
合計で1時間に40～70ml程度の水分が取れるようになるまでは、こまめに少しずつ水分を与えるのがポイントです。
嘔吐下痢のときに適した水分補給の飲み物
嘔吐下痢で水分が体内から出て行くときに、一緒に失われるのが電解質。
ナトリウムやクロールなど体内の水分バランスを保持してくれて、体の調子を整えてくれるものです。
そのため水分補給のときに心がけたいのが、適度な塩分の入った水を取ること。
そして塩分の吸収をよくするためにも、少量の糖分を摂取することです。
この塩分と糖分がバランスよく配合されているのが、薬局やドラッグストアなどでよく見かけるOS-1という経口補水液。
別名飲む点滴と言われていて、ナトリウム、クローム、カリウムや糖質がバランスよく配合されていて、腸から水分や塩分が吸収されやすいのが特徴です。
そうはいってもOS-1って家に常備してないですよね…。
でも大丈夫!!
経口補水液は、自宅にあるもので作れちゃうので!!
作り方も、水1リットル（湯さましがベスト）にたいして砂糖40gと塩3gをよくかき混ぜるだけと簡単です。
ここにレモン汁などの果汁を50ml程度加えてると飲みやすくなります。
ちなみにポカリなどのスポーツドリンクでもいいのですが、市販のイオン飲料は糖分が多めで塩分少なめなんですよ。
そのため糖分が体の中で多くなってしまい、体内の浸透圧が崩れ下痢が悪化しやすくなってしまいます。
そこでポカリやアクエリなどを飲まれる場合は、飲みにくくはなってしまうのですが、水で薄めて塩をちょっとプラスして飲むようにするといいですよ～。
さいごに
嘔吐下痢のときは、脱水症状のことが心配になりますが、嘔吐が治まるまでは水分は取らない!!
コレが吐くのを少しでも早く落ち着けるための秘訣です。
そして吐く症状が落ち着いて3時間以上嘔吐してないぞ!!ってなったら、少量ずつから水分を摂取しはじめ徐々に飲める量を増やしていくのが嘔吐下痢のときの水分の正しい取り方です。
ただそうはいっても、水分補給出来ていない間の嘔吐が激しくどんどんと症状が悪くなり、ぐったりして元気がなかったり、顔色が悪くなってきたり、尿の量が少ないと感じたりするようなら、脱水の症状が強くでていますので、すぐにでも病院を受診して点滴をしてもらってくださいね。
