嘔吐・下痢の症状がつらいウイルス性胃腸炎。
ウイルスが原因だからあまり薬はないなんてことも耳にしたりしますよね。

 

だけどあまりにも症状が辛く、下痢の症状がずっと続いてお腹も痛いしつらいと薬にだって頼りたくなります。

 

そこで今回は
市販薬でも服用できて少しでも胃腸炎の症状をラクにできる薬ってないの?!
病院で一般的に処方されるお薬と市販薬との違いはなに?!

ということについてお伝えしていきますね。

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ウイルス性胃腸炎に効果のある市販薬ってあるの?!

残念ながらウイルス性胃腸炎の効果のある特効薬はなくて、水分補給をしっかりしてウイルスをしっかりと出し切って治すという自然治癒が基本です。

 

そのためノロやロタなどのウイルス性胃腸炎になってしまった場合は、病院のお薬も市販の薬もこれを飲んだから症状が治まるなんて薬は残念だけどありません…。

 

だけどね、少しでも胃腸炎の下痢の症状から回復してくれる手助けをしてくれる薬はありますよ!!

 

それが整腸剤

 

下痢の症状が続くと善玉菌も悪玉菌も荒い流されて外に出てってしまい、腸内細菌のバランスが崩れ腸内環境も悪くなっていってしまうからです。

 

そこで整腸剤を飲んで腸内の善玉菌を増やすことで環境を整え、下痢は止めることはできないけどそれでも、胃腸炎の症状を少しずつ改善する手助けになります。

 

だからウイルス性胃腸炎になったときに何か効果のある市販薬を…と思ったら、まずは腸内環境を整えてくれる整腸剤です。

 

ただ整腸剤でもマグネシウムが多く含まれているものは、下痢をひどくしてしまうこともあります。
そのため選ぶときのポイントは、できるだけ乳酸菌以外の余分な成分が入っていないものを選ばれることがオススメです。

 

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ウイルス性胃腸炎のときに病院で処方される薬

ウイルス性胃腸炎のときに市販薬を使うなら整腸剤とお伝えしましたが、病院ではどんな薬が一般的に処方されいるかお伝えしますね。

 

一番よく処方されるのが、やはり整腸剤!!
病院での処方では、ビオフェルミン、ラックビー、ビオスリーのいずれかの整腸剤が処方されることが多いです。

 

ただ病院で診察を受けた場合、あまりにも症状がひどいときは、必要なときに飲む頓服といった感じで下記のような薬が処方されることもあります。

  • 制吐剤(プリンペラン、ナウゼリンなど)⇒嘔吐によって脱水が進み体力消耗してしまうため、嘔吐があまりにもひどい時に胃腸機能を改善のため処方。
  • 下痢止め・腹痛止め(ロペミン、フェロベリン、タンナルビン、トランコロン、セレキノンなど)⇒本来はウイルスを早く出し切るために下痢止めを処方されることは少ないのですが、脱水症状になってしまいそうな場合やあまりにも激しすぎる下痢の場合は処方。
  • 解熱剤(カロナール、ロキソニンなど)⇒発熱のがある場合に処方。

 

それから病院の先生の方針にもよりますが、体内の水分代謝を改善し、口渇、下痢、嘔吐、むくみなどの症状を緩和してくれる漢方(五苓散:ごれいさん)を処方される先生もいらっしゃいます。

 

私が見つけた五苓散を使っている病院の先生のブログがこちらです。
鈴木内科クリニック
なかしまこどもかんぽう
飯塚病院

 

ちなみに漢方薬でよく耳にするツムラによると、五苓散は喉の渇きがあるけど、尿量が少ないだったり、吐き気・嘔吐・下痢などの症状に効果があり、余分な水分を排出したり、体の偏った水分バランスを整えるために使われるようです

 

五苓散は薬局でも購入でき整腸剤をセットで飲んでも大丈夫な薬なので、あまりにも胃腸炎の症状が辛いようであれば、整腸剤と併用してみてもいいのではないかと思います。

 

ウイルス性胃腸炎のときの整腸剤!市販と医療処方用の違い

ウイルス性胃腸炎の時に病院でもよく処方されるのが整腸剤とお伝えしたのですが、病院の整腸剤と市販の整腸剤は成分や分量が違うんですよ。

 

まず病院で処方されるビオフェルミンは1錠中にビフィズス菌が12mg。
粉末状のものは、1g中にラクトミン6mgと糖化菌4mgが配合されているんですね。

 

それに対して市販で購入できるビオフェルミンの成分はというと、

5錠(1日の服用量)に対して
ピコスルファートナトリウム水和物:7.5mg
ビフィズス菌:20mg
ラクトミン(乳酸菌)20mg

1錠に含まれるビフィズス菌や1gに含まれるラクトミン(乳酸菌)の含有量は病院で処方されるビオフェルミンの方が多いんですよ

 

それによくCMで見かけるビオフェルミンSに関しては、医療用の成分とは配合されている成分が違い、

主に大腸で乳酸と酢酸を作ってくれるビフィズス菌末:18mg
主に小腸で作用し乱れた腸内環境を整えてくれるフェーカリス菌末:18mg
主にに小腸で乳酸を作って、有害菌を抑えてくれるアシドフィルス菌末:18mg
の3種類の乳酸菌が配合されています。

 

病院で処方されるビオスリーも市販薬があるのですが、こちらは成分は市販薬も病院で処方されるものも同じです。
ただ若干含有量の違いはありますが、それでもビオフェルミンほどの違いはなく、病院で処方されるものと成分が近いです。

 

病院で処方されるビオスリーの成分

粉末(1g中/1日最大3g) 1錠あたり(1日最大6錠まで)
ラクトミン 10mg     2mg
酪酸菌 50mg       10mg
糖化菌 50mg       10mg

 

市販薬:ビオスリーH、ビオスリーHi(1日服用量)

ラクトミン(乳酸菌)30mg
酪酸菌150mg
糖化菌150mg

 

よく病院でもらう整腸剤のビオフェルミンとビオスリーを市販薬と比較してみましたが、病院と同じ内容の成分や近い含有量のものと思うならビオスリーかな~と思います。

 

今回比較したビオフェルミンやビオスリー以外にも新ラクトーンAや強ミヤリサン錠なども市販で購入できる整腸剤です。

 

どの整腸剤も善玉菌を増やして腸内環境をよくすることが目的なのですが、整腸剤によって入っている乳酸菌や違います。
人によって腸内環境の状態もバラバラなので、正直どの整腸剤が一番効果があるのか?!と言われると試してみるしかないです。

 

とはいえ、1瓶購入すると結構な量なので、市販薬で整腸剤を購入するのであれば、色んな乳酸菌や悪玉菌を抑える菌が入っているものを選ばれたり、小さいお子さんでも使え家族で使える一本を選ばれるのもよいかと思います。

さいごに

ウイルス性胃腸炎はウイルスに効く薬がないため、この薬を飲んだらすぐに症状が治まるというものは残念だけどないです。
そのため一番は水分をしっかりと取って、ウイルスを上からも下からも出し尽くしてしまうしかありません。

 

ただ下痢が続くと、善玉菌も大量に外に出されてしまうため、整腸剤を飲んで腸内環境を整えてあげることで、下痢をストップすることはできないけど、下痢の状態からの回復を助けてくれます!!

 

そのためウイルス性胃腸炎で市販薬に頼ろうと思ったらまずは整腸剤かな~と思います。

 

それに加えて漢方薬の五苓散(ごれいさん)。
病院でも胃腸炎の症状のときに処方される薬なため、あまりにも症状がひどすぎるときには五苓散を合わせて飲むのもよいのではないでしょうか。

 

ただあまりにも嘔吐や下痢の症状がひどいと脱水が進んでしまうこともあるので、早めに病院で点滴してもらい水分&栄養を補給してもらうようにしてくださいね。

 

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