お盆と言えば、ご主人の実家に里帰りする方も多いのでは?と思うのですが、そのとき、ご両親への挨拶だけでなく、ご先祖様にもお花を供えて挨拶できたら素敵ですし、その気持ちがなによりや大切ですよね。

 

ただそこで悩むのが、どんなお花がふさわしいのか…という部分ではないでしょうか?

 

そんなあなたのためにお盆にお供えするのにふさわしいお花と、お供えのマナーについてご紹介します。

 

是非、里帰りする際の参考にしてみてください。

 

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お盆にお供えする花の種類って決まってるの?

お盆にお供えするお花は宗派や地域性などによって多少の違いはありますが、基本的には「この花じゃなきゃダメ!」というような決まり事はありません。

 

でも、「なんでもOK!」というのは逆に選びにくくなってしまいますよね。

 

基本的には何でも大丈夫という部分を踏まえながら、一般的にお墓参りに良く使われるお花をご紹介しますので参考にしてみてください。

 

お盆にお供えする花選びのポイント!

  • 一般的に仏花と言われるもの。
  • 色は白、黄、紫の3色をメインに。
  • 用意する本数は奇数で。
  • 故人の好きだったお花。
この4つのポイントを意識して選んでみましょう。

 

「仏花」ってなに?

日常的にお墓や仏壇にお花を供える習慣がないと「仏花」と言われても何が「仏花」なのかわかりませんよね。

 

私自身も「仏花」と言えば「菊」くらいしかイメージできませんでした。

 

調べてみると、「仏花」には様々な種類があることに驚きました。
調べたとたん「この知識を誰かに教えたい!」と思ったので皆さんにもご紹介しちゃいますね。

 

・菊
これは定番中の定番ですね。
菊には「高尚」「高貴」「清浄」「真実の愛」という花言葉があるのです。

まさにご先祖様に対する気持ちの表れとも言えますね。

 

菊は水はけがよく、花もちもよいので長い期間お墓を彩ってくれますよ。

 

菊にも様々な種類がありますが、大輪菊や小菊がおすすめです。

 

・りんどう
りんどうには「誠実」と「あなたの悲しみに寄り添う」という花言葉を持っています。

 

りんどうの花の形を思い出してみてください。
釣鐘のような清楚な形をしていますよね。

 

またりんどうの紫色はさりげない華やかさを演出してくれるので仏花に中でも人気の高い種類です。

 

メインにおくというよりは、全体を引き締めるためのアクセントに使うのがおすすめです。

 

キンセンカ
キンセンカはキク科の花ですが、濃い黄色やオレンジなど温かい色の花が多く、一輪が大ぶりなためメインとして良く使われます。

 

キンセンカの花言葉は「慈愛」「別れの悲しみ」です。
大切なご先祖様を偲ぶにはぴったりですね。

 

カーネーション
カーネーションと言えば「母の日」というイメージが強ですが、白のカーネーションは仏花としても良く使われます。

 

白いカーネーションの花言葉は「尊敬」と「私の愛情は生きている」です。

 

お供えにふさわしくない花は?

基本的にどんなお花でも大丈夫なのですが、いくつか気を付けた方が良いポイントもあるんですよ。

 

それが

  • トゲのある花
  • 毒にある花
  • 香りのきつい花

 

なんでダメ?というはっきりとした理由はわからないのですが、トゲに毒、香りがきつい…こんな負のイメージを持つような花、あなたならもらって嬉しいですか?

 

嬉しくないですよね…

 

きっとご先祖様にも失礼になってしまうでしょう。

 

トゲのある花の代表格と言えば「バラ」ですね。
基本的にバラは仏事全般にNGと言われています。

 

最近ではメインではなくアクセントの一つとして使う人も増えてきているようですが、義母さんや年配の方からしたら「お墓にバラなんて非常識…」と思われてしまうかもしれないので気を付けましょう。

 

毒のある花

いったい何の花に毒があるの?と思われたかもしれませんが、実は「彼岸花」には毒があるんです。
「彼岸」というイメージから仏花だと思っていたら大間違いでした。

 

彼岸花は触るだけならなんの問題もありませんが、口に入れると下痢や嘔吐、呼吸困難などの症状を起こします。

 

子どもや犬・猫などが口にすると死に至る可能性もあるほど危険な植物だったんです。

 

あと「ユリ」も要注意です。
白くて気品あるユリはお墓にぴったり!と思われがちですが、香りがきついのにプラスして厄介なのがユリの花粉なんです。

 

ユリの花粉は服についてしまうと落ちないし、白い墓石につくと茶色にシミになってしまうのです。

 

ユリをお供えしたい場合は、花屋さんできちんと花粉をとってもらって下さいね。

 

もちろんふさわしくないと言っても、ご先祖様が大好きだった花であればお供えしても大丈夫です!!

 

ただその場合は、トゲや花粉を落とすなどしてあなたの後にお墓参りに来た人に迷惑が掛からないようにしましょうね。

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お盆のお供えで花を持参したり送るときのマナーは?

お供えするお花のイメージがまとまってきたところで、次はお花のお供えの仕方や送るときのマナーについて見ていきましょう。

 

ここはお花選びよりも重要なポイントと思っても良いです。

 

マナーをしっかりと頭にいれておけば、ご主人のご両親や親せきの方などから「若いのに良く知っていて偉いわね~」と好印象を持ってもらえるはずですよ。

お盆の期間に注意しよう

お盆の期間は地域によって7月13日~16日前後の場合と、8月13日~16日前後のところとがあります。

 

そのため、ご主人の実家のお盆の期間がいつなのかはあらかじめチェックしておきましょう。

 

せっかく素敵な花を用意しても、お盆の期間を間違えてしまったらもったいないですからね。

 

実際にお盆の期間に合わせて帰省できない場合は、送ってもらうという手段があります。

 

その際はアレンジメント的なもので、そのまま飾れるものがおすすめです。

 

実家に届くのはお盆が始まる日の前日か好ましいでしょう。

 

お花は生きています。
きちんとした状態で受け取ってもらうためにも、いつ届くように送ったのかを事前に連絡しておくと丁寧ですね。

 

お花を送る際には、メッセージカードなどを添えるなどの気配りがあるとよりいいと思いますよ。

 

新盆の場合は白を基調にしよう

前にお花の色は「白・黄・紫」をメインにと書きましたが、新盆の場合は白を基調に淡い色でまとめましょう。

 

もし、故人が華やかな花が好きだった場合にはアレンジに含めても構いませんが、その時はご両親など受け取る側に確認してからにするといいですよ。

 

花束よりもアレンジメント

これは私の実体験からお話しさせてください。

 

まだ結婚して間もないころ、お盆に帰省するときに仏壇用にと切り花を対でもっていきました。

 

しかし、実家に付いた時にはすでに仏壇には義母さんが用意したきれいな花が飾られていました。

 

義母さんは私の手にある花束に気付き、「きれいなお花、ありがとうね。仏壇に飾ろう。」と言って義母さんの活けてあった花を外して活けかえてくれたのです。

 

その時私は、気を使ってくれた義母さんに対して申し訳に気持ちになってしまいました。

 

よくよく考えればわかることですよね。
お盆ですから、事前に義母さんが綺麗な花を用意して飾ってあるのは当たり前のことなんです。

 

その翌年から私はアレンジメントの花を持参するようにしました。

義母さんは自分が飾ったお花の横に、私の持参したアレンジメントを並べてくれます。

この方がお互い気持ちのいいものですよ。

 

まとめ

いかがでしたか?

  • お花を選ぶポイント
  • お花を贈るときのポイント

これだけ理解しておけばなにも心配することはありません。

 

もし迷ったときには、ご主人ご両親や兄弟などに直接確認するのが一番ですし、「教えてください」という言葉に義母さんも喜んでくれるはずです。

 

ご主人の育った家族や地域のことを知りたいと思うことが、あなたも家族の一員になることの始まりだと思いますし、お盆やお正月など家族が集まる機会を、大切なご主人の育った環境を知るチャンスと思って楽しめたらいいですね。

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