まさかご自身の子が食べ物を食べさせて
アレルギー反応が出るなんて
離乳食を始めるまで
思っていないママさんもいてはると思います。
家族にも食物アレルギーの人っていないし、
まさかうちの子が…
とびっくりされることもあるでしょう。
私もそうでしたので。
私が実際に病院などで聞いたりして
知ったことを皆さんにも共有出来ればと
思っています。
赤ちゃんの食物アレルギー検査って?
食物アレルギー検査と聞いて、
皆さんはどんな検査を思い浮かべますか。
やはり一番は血液検査でIgE抗体を調べる検査ですかね。
IgE抗体って?
アレルゲンが体内に入ってくると、
危ない奴がやってきた!
やっつけよう!
と体の中で反応が起こることは
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
体が異物だからやっつけよう働く時に、
IgE抗体というタンパク質が作られるんです。
この抗体は、皮膚や粘膜にあるマスト細胞の表面に
たくさんアンテナを立てているかのように存在しています。
そしてアレルゲンが体内に入ってきた時に、
IgE抗体のアンテナに反応して、ヒスタミンなどの物質が
マスト細胞から出て、それが蕁麻疹や咳などの
アレルギー症状を起こすというものです。
でもアレルギー検査は血液検査だけではないんです。
他にも皮膚テストや食物負荷試験があります。
どのような試験かといいますと、
皮膚テストは、
アレルゲンを皮膚に注射する方法
皮膚の上に垂らして、針で少し傷つける方法
絆創膏にアレルゲンを塗って貼り付けつ方法
の3つの方法があります。
食物負荷試験は、
アレルギーがあるのでは?という食物を
実際に食べさせて、アレルギー反応が出るかどうか
観察する試験です。
IgE抗体の血液検査が最初に行われる試験かと思いますが、
血液検査が全てではない!ということは
頭に入れておきましょう。
例えIgE抗体の数値が高くても
問題なくその食材を食べれるお子さんだって
いらっしゃるんです!
逆にIgE抗体数値が低く、
アレルギーのクラスが0であっても
アレルギー症状が出ることだってあるんです。
このことに関しては、こちらで少し紹介してますので、
よかったらご覧下さい。⇒ 食物アレルギー赤ちゃん 血液検査陰性 でもヨーグルトで湿疹が
娘ちゃんの小麦負荷実験の様子
娘ちゃん1歳を過ぎたので、
小麦の負荷試験をしてみようと思い
小児科に相談。
私が負荷試験をしようと思ったのは、
娘が小麦を食べてアレルギーと判断されたわけではなかったので、
もしかしたらIgE抗体検査ではアレルギーと判断されクラス2だけど、
そこまで数値も高い方ではないと先生もおっしゃるし、
もしかしたら食べれるのでは?と淡い期待を抱いたからです。
では、私の娘ちゃんが行った負荷実験の様子と
内容について紹介しますね。
娘ちゃんが小麦の負荷実験を行った病院は、
アレルギー科ではなく、
アレルギー外来をされている小児科で行いました。
アレルギー外来受診時に、小麦のアレルギー負荷検査は
うどんで行いますと先生から言われ、
数本ゆでたうどんを持参するよう指示がありました。
小麦の食品ってたくさんあるのになんでうどんかと言いますと、
一番何も入っておらず、純粋に小麦だからだそうです。
パンだと乳製品が入っていたりすることもあるので…。
当日は8:30にゆでたうどん4本を持参の上、病院へ。
まずは検査前に先生の診察を受けました。
この時、娘ちゃんは少し便秘気味だったので、
まずは浣腸でお腹をスッキリさせてから
試験を実施することになりました。
なぜかというと、
お腹の中に便が溜まって腸の動きが正常でないと、
食物を食べた時にアレルギー反応とは別に
嘔吐したりしてしまうこともあるからと説明を受けました。
そしてお腹をスッキリさせて、いざ検査開始です。
検査開始するにあたって、
万一アレルギーが出たときにすぐアレルギーを抑える薬を
飲めるように、予め薬局に薬を処方してもらい
準備をしてから試験が始まりました。
まず1回目は、うどん小指の爪くらいの量からスタート。
娘ちゃんはうどん食べたことないので、
食感に慣れていないからか
食べることに戸惑い、食べるのを嫌がりました。
そのため私が先に少し食べて
美味しいよ~と見せてから
食べさせるよう指示があり、なんとか食べてくれました。
食べてからは15分間、何も変化がないか様子をみます。
特に変化なしということで、次のステップへ。
2回目は、親指サイズくらいのうどんの量。
ペロリっと食べまた15分間の娘ちゃんに変化がないか観察します。
ここもクリア。
ちょっと食べれるかもしらん!という期待が出てきました。
そして3回目。親指2本分くらいのうどんの量。
これもペロリと食べた娘ちゃん。
ところが、15分経つかな?くらいの時に
口周りに何もなかったのにうっすらと湿疹があるような…?
でもうっすらだし、そこまで強いアレルギー反応が出ていなかったので、
次のステップへ進むことに。
4回目。ここでは一気に量が増えました。
なんと親指4本分くらい。さきほどの倍量です。
食べるのはペロリと食べた娘ちゃん。
しかし異変がありました。
まず口周りだけでなく、おでこやくび
そしてお腹にも大きな湿疹が出てきました。
そして呼吸も少しヒューヒューと苦しそうに。
即先生の診察。
湿疹や娘ちゃんの呼吸の様子から
すぐに薬を飲ませて、吸入器を使うことになりました。
薬ですぐに湿疹は引きましたが、
呼吸はなかなか収まりません。
吸入器の機械音が怖く、
なかなか処置できなかったため、
音の出ないハンディータイプの吸入器を準備して下さり、
それを娘ちゃんの口周りに持って行って使いました。
疲れ果てた娘ちゃんはそのまま寝てしまい、
徐々呼吸も正常に戻りました。
負荷試験の結果を踏まえ先生からは、
小麦はやはりアレルギーがあるから除去と指示。
結果から、軽いけどアナフィラキシー症状と
言われました。
今後は小児科の先生の師匠であるアレルギー科の先生を
紹介して下さり、アレルギー科を受診することになります。
今までの経緯をしっかりと確認して下さり、
それを紹介状として、手紙に記して下さいました。
赤ちゃんの食物アレルギー アナフィラキシーって?
先ほど、少し書きましたが、
私の娘ちゃん、軽度だけどアナフィラキシーと診断されました。
私の中でのアナフィラキシーのイメージが
すっごく重い症状で、重症のイメージだったので、
少しばかりショックを受けました。
しかし先生の説明によると、
アナフィラキシーショックとは、
皮膚反応(湿疹やじんましん + α)だそうです。
このαはアレルギー反応で生じる腫れ、嘔吐、咳や喘息発作などが
該当します。
なので、湿疹 + αのアレルギー反応 が出た時は、
楽観的に捉えず、しっかり気をつけてあげてください。
時間が経つとアナフィラキシー症状も
落ち着いてくることが多いのですが、
ときにひどくなることもあるので、
早めに診察に行かれること
呼吸器症状(発作のような状態)であれば、
すぐに救急車で病院へ行くようにしてください。
まとめ
赤ちゃんのアレルギー検査の種類と
娘ちゃんの小麦負荷試験の実例を
紹介しました。
アレルギー検査ってIgE抗体検査だけでないこと、
食物負荷試験がどんな感じで進められるかが
少しでも分かって為になったと思ってもらえたら
嬉しいです。
アナフィラキシーについても
軽い・重いはあるものの、
正しく理解しておくことも
アレルギーのお子さんを持つ親として
大事なことだと思いましたので、
紹介させて頂きました。
お子さんの食物アレルギー。
お互い少しずつでも食べれるものが増えたら
いいですね。