加齢に伴い体力が落ちたり、物忘れがひどくなったり、加齢は関係ない場合がありますが(笑)髪や歯にも影響が出始めます。

 

髪や見た目は仕方ないと諦めることもあるかもしれませんが、欲の一つである食欲に直結する食べることを諦めるわけにはいきませんよね。

 

そこで今回は、入れ歯との上手な付き合い方として、食べやすい食事や食べ物を例を挙げてご紹介します。

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入れ歯でも食べやすい食事とはどんなもの⁉

基本的にはやわらかいものが主流になります。
やはり加齢に伴い噛む力も弱くなってきているからです。

 

重ねて言えば飲み込む力も弱くなってきています。
嚥下しにくいということです。

 

そのためできるだけ、食べるときの負担を減らすことを考えましょう。

 

さらには、入れ歯をしていると温度も感じにくくなってきていたり、何より食べる事をサポートする入れ歯の劣化を防がなくてはならないことも覚えておきたいところです。

 

さて、話を少し戻しますが、負担を減らすとはいえ、とにかくやわらかいものが良いかというと実はそうでもなかったりします

 

相対的にはやはりやわらかいものがよいのですが、入れ歯のためには上下の入れ歯が簡単に触れ合ってしまうのは避けたほうがよい動作です。

 

これは入れ歯を作成する際に噛み合せを重視して作られているため、力を加えて触れ合うことで負荷がかかり外れてしまう原因になる可能性があるからです。

また、入れ歯の外れる癖付けや入れ歯の劣化の原因にもなる可能性もあります。

 

そのため、実は少し厚みがあって割れやすいものが食べやすかったりします。
なんだかわかるような難しいようなですね(笑)

 

食べやすくするちょっとした工夫でいうと、

  • 漬物なども薄くスライスせずにある程度厚みを持たせて切る
  • 葉物野菜は葉先をくるくる巻いて厚みをだす

これだけで、う~んと食べやすくなります。

 

それからおせんべい。
硬いおせんべいは避けたほうがいいのですが、パリンと割れる厚み(4~8ミリ)のおせんべいなら、入れ歯でも食べやすいです。

 

他にも食べやすい食べ物と工夫を挙げていきますね。

 

《とんかつ》
薄切りの肉を何枚か重ねて一切れのとんかつに見立てるミルフィーユ仕立てのもの。
厚みを持たせて、ばらけやすい作りになっていますよね。

 

《もち》
高齢者には危険だと常々注意を喚起している高齢者好みのもちですが、ジャガイモをゆでてつぶして平たく形成し、もちの様な食感と味で見立てる。

 

《野菜》
生は硬いのでとにかく避けます。
皮も繊維質で硬め、噛み切れないのでむいてゆでます。
茹でた後ペースト状にするのもとても食べやすいです。

 

《魚介類》
繊維質は噛む力をつける時に食べるものでもあるので食べにくい食べ物です。
タコなどは吸盤を切り落とす、先ほどあげた野菜はすりこぎで壊しておくなどの工夫が必要です。

 

《片栗粉》
とろみがでるので喉越しがよくなります。
噛まないですみますし、独特の食感がでます。

 

《お菓子》
ビスケットや、柿の種(ピーナツは除く)、コーンフレーク。
どれも水でばらばらになりますしふやかした感じですね。

 

《うどん》
つるんといけますし、簡単にかみきることもできます。

 

食事の負担を減らすポイントとしては、

  • 始めはやわらかいものから硬いものへ移行することと
  • きざんだり、切れ目を入れたり、食べやすい形状にすること
  • 一口の量を減らしたりすること

です。

上記3つのことを意識することで噛む負担を減らしてあげることができます。

 

ただし、きざみすぎると口の中で飲み込むためにまとめるのが辛いという場合もありますのでほどほどにしておいてください。

 

ちなみに、一般的に刻み食と呼ばれる食事は噛む力の弱い人向けに作られますが、刻みすぎてまとめるのが辛いというのは誤嚥、むせにつながる兆候でかえって危険という意見もあります。

 

どのくらいがきざみの目安?と思われるかもしれませんが、これは個人差があるので、どのくらいということがお伝えできません。

そのため様々な大きさを少量ずつ試し、食べる方にあった大きさを探していくのが親切かと思います。


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入れ歯で食べられないものってある!?

基本的には先ほど書いたようなことを注意してやわらかめから硬めに移行し工夫していけば食べられないものはありません

 

ただそれでも気をつけたいものや避けてもらいたいものはあります。

 

たとえば、入れ歯にくっついてしまうものや、(くっついてしまうと外れてしまい外れやすくなることにつながるので)入れ歯の隙間にはいってしまうほど細かいもの、とがっているものは、痛みを感じるので避けたいですね。

 

痛みを感じるということは食事を嫌な事として覚えたり食事自体を避けたりすることにつながるので本当に気をつけたいところです。

 

では、具体的に避けたい食べ物を挙げていきますね。

 

《キャラメル》
入れ歯とは相性が悪そうなガム、グミよりもっと実はやっかいで、歯に付くのが入れ歯のトラブルにつながるので避けましょう。

 

《のり コンブ》
粘度、付着性が高いのでそのままだすのはやめましょう。

 

《ダンゴ》
もちと並んでやっかいです。
大きさも一口大が個人差がありますし、飲み込みにくい食べ物でもあります。
もちもそうですが、ガム、グミなども同じで粘度があるものは食べにくいです。

 

《スパゲッティ》
つるんといけそうですが実は前歯で噛み切らないとならないので食べる時はあらかじめ短く切ったものを用意しましょう。
噛み切りにくいものということで焼肉もあげておきます。

 

《こんにゃく》
噛み切るのに強い力が必要なので、切れ目を入れる工夫が必要です。

 

《パン》
こんにゃくと同じで弾力のある噛むのに強い力が必要な食べ物なので、トーストしてカリッとさせた方が食べやすくなります。

 

《ゴマ たらこ イチゴ》
粒粒が間に挟まりやすいので痛みを感じます。
すりつぶす、練るなどの工夫をしておきましょう。

 

《ピーナッツ》
硬いですし加工、工夫しにくいので避けたほうがよいでしょう。

 

まとめ

冒頭述べましたが、加齢により色々と不便な事が日常生活の中でも増えていきます。

 

誰にでもやってくる避けようのない事象ですが、体力的なことは若い時のようにはいかなくても味を楽しむ、食事を楽しむ(視覚的、雰囲気的に)事は年齢に関係なくそれこそ誰でもが与えられた素敵な時間です。

 

食事の時間をそんな風に楽しみな時間にしてもらえたらいいな~と思います♪

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