インフルエンザが流行る前に
インフルエンザの予防接種を受けに行こう!
と思われている方、
予約を既にされている方も
多いことと思います。
ただ、今年からワクチンが3価から4価に変わったんです。
ご存知でしたか?
でも…
なぜ今年から4価になったのでしょう?
また3価ワクチンと何が違うのでしょう?
ちょっと気になる素朴な疑問にお答えします♪
インフルエンザ ワクチン どうして4価になったの?
昨シーズンまでのワクチンは3価で、
A型2種(H1N1 & H3N2)とB型1種(ビクトリア系統 or 山形系統)でした。
B型に入れる系統をどちらにするかは、
前年の流行を元にすることが多かったのですが、
毎年同じ系統が流行るかなんてわからないですよね?
そして、3価ワクチンにはB型が1種しか入っていないので、
接種したワクチンがビクトリア系統だったとしたら、
その年に山形系統のインフルエンザが流行してしまった場合は
防ぐことは出来ていなかったんです…。
そしてなんと、過去10シーズンのB型のどちらの系統が流行するかの
的中率はなんと5割程度だったんです。
どちらが流行るか予測が難しいB型2種(ビクトリア系統 & 山形系統)。
どちらが流行った場合でもカバーできるようにするために
今年からワクチンが3価から4価になったんです。
これが、4価ワクチンに変更になった理由です。
インフルエンザ予防接種 3価と4価の違いは?
B型が1種類追加されたことは分かったけど、
他にも変わったことってあるの?
もちろんあります。
それは総蛋白量です。
ワクチン1接種当たりの総蛋白量は、
安全性への配慮から上限値が定められていて、
その上限が3価は1mL中に190-210μg/mLだったのですが、
4価にすることで、1mL中400μg以下まで引き上げられました。
今までより1つ抗原が増えることで、
接種部分の腫れや発熱などの副反応が強くでてしまう可能性がないとは言えません。
抗原が1つ増えることにより、B型ビクトリア系統 or 山形系統)のどちらも
予防できるようにはなりますが、
通常の副反応(接種部分が熱を持ったり、腫れる)ではなく、
もし接種後24時間以内に痙攣や意識障害、全身の症状が悪くなったという場合は
できるだけ早く、病院に行くようにしてくださいね。
インフルエンザ予防接種の回数も変わるの?
インフルエンザワクチンは3価から4価に変わりますが、
接種回数は今までと変わりません。
- 6ヶ月~3歳未満のお子さん ⇒ 0.25ml x 2回
- 3歳以上~13歳未満のお子さん ⇒ 0.50ml x 2回
- 13歳以上 ⇒ 0.50ml x 1回
6ヶ月~13歳未満のお子さんの1回目と2回目の予防接種の間隔も
今まで通りで、1回目接種後、3週間~5週間程度間隔をあけて
2回目を接種します。
ここからは少し余談ですが、
お子さんが小さいと、他の予防接種もあるけど
インフルエンザの予防接種どうしよう…
と思われているママさんもいてると思います。
インフルエンザワクチンは、日本脳炎、ヒブ、小児用肺炎球菌、
不活性ポリオ、おたふくかぜ、水疱瘡など
ほとんどのワクチンと同時接種が可能です。
インフルエンザの予防接種を考えられているのであれば、
一度小児科の先生に同時接種や他の予防接種との
スケジュールを相談してみたらよいかと思います。
まとめ
今まではインフルエンザのB型は、ビクトリア系統か山形系統の
どちらかしか予防できませんでしたが、
4価になり、B型どちらのインフルエンザも予防できるようになります。
ただ、総蛋白量が今までよりも増えるので、
副作用や副反応も従来より強く出てしまうかもしれません…。
そこまで副作用や副反応についての情報が沢山開示されているわけではないので、
接種後24時間以内に、今までと違う症状や
痙攣、意識障害、全身の症状が悪くなったという場合は、
すぐに診察を受けるようにしましょう。
接種回数は今までと変わりません。
13歳未満のお子さんは従来通り2回摂取で
間隔も1回目接種後3~5週間あけないと
いけないので、予防接種を考えられているのであれば、
早めに病院に予約されてインフルエンザが流行する前に
2回目まできっちり打てるようにしておきましょう。