小さなお子さんがインフルエンザにかかると

心配なのが、インフルエンザ脳症。

 

そして厄介なのが、小さいお子さんが高熱を出した時に

よく起きる熱性せん妄(熱せん妄)

インフルエンザ脳症の初期症状がよく似ているということ!

 

ということで、今日はインフルエンザ脳症の初期症状と

熱せん妄とインフルエンザ脳症の見分けるポイントについて

お話したいと思います。

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インフルエンザ脳症は乳児がなりやすい?

インフルエンザ脳症は、5歳以下のお子さんに発症しやすく、

その中でも1歳から3歳と幼稚園に入園するかな~?

くらいの小さいお子さんに特に発症しやすい症状です。

 

脳症というのは、脳の中にはウイルスも細菌も見当たらないが、

脳が腫れ、頭の圧力が高まり、脳全体の機能が低下してしまい、

意識障害が起こってしまう症状のことを言います。

 

インフルエンザ脳症の特徴は下記2点です。

  • インフルエンザの流行規模が大きければ大きほど、発生する確率が高くなる。
  • なんらかの神経症状が出るまでの期間が短い(発熱から数時間~1日)

 

インフルエンザ脳症は短時間で発症するが、

肝臓や腎臓の働きが急に低下てしまい、臓器障害で亡くなられてしまう場合や

脳が腫れることにより、呼吸ができなくなり亡くなられてしまう場合もあります。

そして死亡率約30%、後遺症約25%とあなどれません…。

 

そのため、初期症状についてもしっかりと知っておく必要があると思います。

インフルエンザ脳症の初期症状って?

主なインフルエンザ脳症の初期症状は

けいれん・意識障害・異常行動の3つです。

 

これらの症状は、熱が上がってすぐに現れることが多いので、

お子さんの熱が急に高くなってインフルエンザ?

と思われたら、しっかりお子さんの様子を観察してくださいね。

 

けいれんの症状って?

筋肉が強張り、ピクピク・ガクガク動くものです。

1分程度ので終わるものもあれば、15~20分以上続くこともあります。

回数も1回だけのこともあるし、数回繰り返すこともあります。

 

意識障害ってどういう状態?

意識障害と言われも、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。

 

噛み砕きますと、意識障害のときの状態は、

呼びかけや痛みを伴う刺激を与えても、反応しない状態です。

 

軽い意識障害だと、なんとなくだけど、ぼ~っとしているな~という程度だったり、

すぐにウトウトするな~という程度だったりすることもあります。

 

異常行動とはどういう行動のことを言うの?

幻視・幻覚が見えるために、うわごとや意味不明な言動をしたりします。

 

例えばですが、

お母さんが側にいるのに、「ママどこ~?」と探し回ったり、

理由もなくひどく怯えた様子だったり、

自分の手を食べ物と勘違いしてかじったりする行動や言動です。

 

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インフルエンザ脳症と熱せん妄の見分け方って?

ただこのインフルエンザ脳症、小さいお子さんが高熱を出された時に

よく現れる熱性せん妄(熱せん妄)の症状とよく似ているんです…。

 

そして熱性せんもうの時の異常行動とインフルエンザ脳症の時の異常行動の違いを

見分けることは、なかなかできないと思います。

 

ただ、異常行動があまりにも長い時間(1時間以上)続いたり、

断続的であっても何度も繰り返したりするようであれば、

熱せん妄よりも脳症を疑ってもよいかと思います。

 

意識障害も、ちょっとウトウトして眠いのかな?だったものが、

ぐったりしてきたり、呼びかけに答えなくなったり、

どんどんと症状が悪化していく場合

ぐったりとした状態が長く続くような場合は、

インフルエンザ脳症を疑ったほうがよいでしょう。

 

そしてインフルエンザの時にけいれんを伴った場合も要注意です。

痙攣は15分以内に治まり、ピクピクする程度のものであれば、

そこまで心配はいりません。

 

しかしけいれん前後に意識障害を伴い、お子さんがぐったりされているようであれば、

脳症の危険が高まります。

 

インフルエンザ脳症かどうかを判断するちょっとしたポイントをあげましたが、

お子さんの様子が明らかにいつもと違う!ということに

気づいてあげられるのは、お子さんといつも一緒にいるママさん・パパさんです。

 

なんだかいつもと違う!ということが気になるようでしたら、

お子さんの様子の経過を細かく

(何分のけいれんが何回とか意識障害もどの程度なのか?など)メモしておき、

病院で診てもらうようにしましょう。

まとめ

インフルエンザ脳症は小さいお子さん。

とくに1歳から3歳児のお子さんの発症率が高いです。

 

そのため急に熱がぐーーんっと上がり、

インフルエンザかな?と思われたときは、

その時期に脳症も発症することが多いため、

けいれん・意識障害・異常行動のいずれか、または複数に該当しないか

しっかりお子さんを見てあげてください。

 

そしていずれにしても、長い時間このような状態が続くのは明らかに異常です。

すぐに病院で診てもらうようにしてくださいね。

 

長い時間またなくとも、いつもと明らかに違っておかしい!と

ママさん・パパさんが思われるようでしたら、

早めに病院へ連れて行ってあげてください。

参照 ⇒石原藤樹のブログ(元六号通り診療所所長のブログ)

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